平成23年1年間の清酒の出荷数量は60万klで前年微減の着地となった。特定名称酒が好調で純米酒などは前年を上回った。また、同期間の本格焼酎の出荷数量も48万klで前年並み。宮崎県内の大手メーカーが全体の数字をけん引する形となった。
日本酒造組合中央会が発表した昨年1-12月累計の全国清酒課税移出数量は59万5000kl(約329万840石)で前年の60万10klに比べ0・8%の減少となった。酒類別の前年比では吟醸酒2・7%増、純米吟醸酒2・7%増、純米酒1・8%増と前年を上回ることができた。震災後の東北支援によって岩手、宮城、福島3県の数字が伸びたことや、年末の最需要期に気候が低温で推移したことなどで、久しぶりにほぼ前年並みの着地となった。
累計の酒類別出荷数量と前年比は▽吟醸酒=4万2013klで2・7%増▽純米吟醸酒=2万4612klで5・3%増▽純米酒=5万5229klで1・8%増▽本醸造酒=6万1373klで3・5%減▽一般酒=43万6384klで1・1%減(うち生酒は3万4448klで1・6%増)--という状況で、本醸造酒、一般酒は前年を下回った。
昨年12月単月の課税移出数量は10万985klで前年同月の9万9358klに比べ1・6%の増加となった。単月の主産地の出荷数量と前年同月比は▽新潟県=8033klで1・4%減▽京都府=1万6674klで1・9%減▽兵庫県=3万1760klで7%増▽福島県=2661klで1・7%減▽秋田県=3546klで0・5%減▽広島県=2485klで2・9%減--で、京都府のみ前年を上回ることができた。