メルシャン 日光工場を竣工、加工用酒類の新生産拠点に

2006年09月06日

  【栃木】メルシャンは、栃木県日光市に加工用酒類事業の新しい生産拠点として「日光工場」を設立、竣工した。
 同工場は、同社が重点事業として位置づけている加工用酒類事業の事業特性に合致した専用工場および食品工場として設計し、各種規格などに適合した顧客対応型を志向する多様性のある生産機能を持つ工場として2005年10月5日から着工した。今年9月上旬から本格稼動する。
 日光宇都宮道路今市インターチェンジへ6kmに位置し、4万平方mという広大な敷地面積で、従来加工用酒類事業製品の大半を製造してきた流山工場(千葉県流山市)の約2倍、年間7万klの生産を可能にした。また、原料の一部である水は良質で豊富な日光山系の伏流水を使用。恵まれた環境の中で安心・安全、環境にやさしく、さらに省力化を図った工場を目指していく。
 同社では、加工用酒類事業において事業基盤を確立するべく「組織の改編」「開発・提案力の強化」「供給体制の増強」を進めてきた。「組織の改編」については2005年1月に営業体制の統合、同3月に日本橋オフィス(東京都中央区)の開設、「開発・提案力の強化」については商品開発、得意先への提案を可能にするカスタマーセンターを日本橋オフィス内に設置した。
 そして今回「日光工場」を竣工し、増産体制を整え、新しい設備により差別化商品、付加価値商品の生産を行い、2008年までに現在の1・5倍の150億円の売り上げを見込んでいる。
 【新工場の概要】▽所在地=栃木県日光市轟字上ノ原1195-5▽敷地面積=約4万平方m▽年間生産能力=7万kl▽主な製造製品=みりん、発酵調味料、清酒、アルコール製剤など▽設備内容=加工用酒類製品の製造・包装設備および製品倉庫、配送機能▽従業員=50人▽工場長=榎本邦俊▽投資額=43億円