深野酒造 輸出有望、ジェトロが支援

2009年03月19日

  【熊本】ジェトロ(日本貿易振興機構)が2月10日付け、深野酒造(人吉市、深野秀陸社長)を「輸出有望案件発掘支援事業」支援企業に決定し、同社に通知した。

 事前審査を経た支援決定は、いわばジェトロによる輸出有望のお墨付きであり、同機構の人脈や情報を得て、積極的に輸出施策を推し進める契機となるもの。支援対象は、「優れた技術力やオンリーワン商品」であることが条件で、同社の2商品、球磨焼酎(人吉・球磨地域で産する米製本格焼酎)の「彩葉」と、「珈琲リキュールくろろ」が海外市場へ売り込まれることになる。

 同支援事業は平成17年度にスタート。食品分野は19年度からで2年度目。同社の支援決定は、酒類関係では全国で6件目、熊本県では初となる。

 支援決定には直接貿易による輸出が前提で、商社経由の輸出は対象外。進出国は2カ国までとし、支援期間は2年間、延長も可。支援決定企業に対しジェトロは、「輸出戦略を策定し、マーケット・バイヤー情報の収集や海外見本市への随行、商談の立ち会い、最終的には契約締結までを手伝う」。輸出に関するコンサルタントの経費、有望案件発掘専門家雇用の費用、同専門家の国内外旅費もジェトロが負担する。

 今回支援決定した「珈琲リキュールくろろ」は、キーコーヒー社(本社・東京)の協力を得て同社が昨年発売。甘くないリキュールという、これまでにない価値を提案している。

 商品は、人吉市内にある旅館「あゆの里」のバーテンダーがオリジナルで提供していたコーヒー風味の焼酎が好評だったことから、キーコーヒー社と2年の歳月をかけ共同開発したもの。開発期間中に380種もの試作とテイスティングを重ね、商品化にこぎつけた。球磨焼酎「彩葉」は吟醸香を生成する特殊な白麹菌での仕込み、「くろろ」のベースになっていることが評価された。