国税庁発表1月の課税出荷 全酒類合計で8.8%の減少

2010年04月19日

 国税庁は今年1月の酒類課税移出数量を発表した。それによると、全酒類合計出荷数量(国産酒類と輸入酒類合計)は41万8436klで前年同月の45万8591klに比べて8・8%の大幅な減少となった。
 主要酒類の出荷数量(前年同月比)は、▽清酒=3万3636kl(5・8%減)▽連続式蒸留焼酎=2万2397kl(7・2%減)▽単式蒸留焼酎=3万214kl(7・1%減)▽ビール=12万6266kl(11・7%減)▽果実酒=1万4709kl(12・3%減)▽ウイスキー=5103kl(15・3%増)▽発泡酒=4万3834kl(32・8%減)▽その他の醸造酒=3万553kl(22・9%減)▽スピリッツ等=1万8141kl(26・9%増)▽リキュール=8万4000kl(16・7%増)--となっており、前年同月を上回ったのは、ウイスキー、スピリッツ等、リキュールのみで、清酒、連続式蒸留焼酎、単式蒸留焼酎、ビールなど、前年を大きく下回る結果となった。

 また、昨年4月からの累計では、全酒類合計で765万5728klで前年同期の773万7125klに比べて1・1%の減少となった。

 主要酒類の4月からの累計(対前年同期比)は、▽清酒=52万6137kl(3・7%減)▽連続式蒸留焼酎=40万2659kl(7・5%減)▽単式蒸留焼酎=44万5359kl(0・9%減)▽ビール=278万1784kl(5・8%減)▽果実酒=21万934kl(1・9%増)▽ウイスキー=6万9215kl(10・1%増)▽発泡酒=98万7024kl(16・6%減)▽スピリッツ等=21万9166kl(22・7%増)▽リキュール=138万8528kl(26・4%増)--となり、果実酒、ウイスキー、スピリッツ等、リキュールで前年をクリア。連続式蒸留焼酎で前年同数となった以外は、軒並み前年同期を下回っている。

 今年2月から3月にかけても、天候の影響などから多くの種類で苦戦を強いられた結果となっていることから、平成21CY(平成21年1月から同年12月)に続いて、平成21FY(平成21年4月から平成22年3月)の全酒類合計出荷数量でも、前年割れがほぼ確実視されている。