【神戸】菊正宗酒造は、体にやさしい飲み方“ほろよい”に注目した新製品「ほろよい流さけパック」2商品と、「同やわらかしぼり」「同はなやか仕立て」を9月12日から全国で発売した。
「ほろよい流さけパック」は、“ほろよい”を楽しむため、アルコール度数を12度に抑えながら清酒本来のおいしさを味わえる酒質で、さらに新開発の酵母により、話題のアミノ酸GABAを豊富に含んでおり、健康を意識する中高年層の清酒への回帰を目指した商品。
「やわらかしぼり」「はなやか仕立て」は、若年層や女性にターゲットを絞ったもので、「やわらかしぼり」は一段仕込みの手法を取り入れた新感覚のにごり酒。「はなやか仕立て」は新開発の酵母により、普通酒の造りで吟醸の香りが楽しめる清酒。容量、希望小売価格は「ほろよい流さけパック」が1・8L(小売1219円)、900ML(同619円)の2種類。「やわらかしぼり」は300MLびん(同390円)、「はなやか仕立て」は300MLびん(同343円)となっている。年間販売計画は30万本(1・8L換算、ほろよい流商品合計)を予定している。
9月7日に神戸市東灘区の同社本社で行った新製品発表会には、同社から嘉納毅人社長、岡本英輔常務技術担当、南海正常務営業本部長らが出席。嘉納社長は「新製品『ほろよい流シリーズ』は、低アルにもかかわらず飲み応えがあり、しかも健康志向に対応したGABAが豊富に含まれている。“ほろよい”という適正飲酒を啓もうするメッセージを含んだネーミングを採用した、従来にはなかったタイプの商品だ。これまで清酒を飲んでいなかった人にも飲んでもらうため、社内に若いスタッフのプロジェクトを立ち上げて開発を行った。清酒の需要は下げ止まりの傾向が見えはじめており、当社の数字もほぼ前年並みに回復してきた。この新製品をけん引車に、さらに回復基調を強固なものにしていきたい」と述べた。