広島「千福」三宅本店 「上海」に新会社設立

2011年08月05日

 【広島】清酒「千福」で全国的に知られる三宅本店(広島県呉市、三宅清嗣社長)は、中国・上海に新しい関連会社を設立したと発表した。7月2日の「創業155周年記念」にあわせ同日の設立で、中国を中心にアジア各国での販売ルートを強化する狙い。

 同社は2006年から現地の販売代理店と提携し、「中国向けビジネス」に注力してきた。今後は、新会社を軸にさらに成長が見込める中国などアジア地域での「自社製品の販売促進」をはじめ、主に県内を中心に現地進出を希望する中小企業向けの「ビジネスマッチング業務」をになう。

 設立した新会社は「三宅(上海)商務信息諮詢有限公司(ミヤケ・アジア・マーケティング)」=上海市静安区、TEL(86)021-32532573、FAX(86)021-32517011、info@miyake-asia.com=で、資本金1500万円。役員は董事長・三宅社長、総経理・三宅紘一郎、董事・清水祥光、監査役・三宅信一郎の各氏が務める。

 中国・インド・シンガポールなどアジア諸国を活動拠点に「日本酒」と関連商材の売り込みをはじめ、日本の中小企業の手助けに力を注ぐ。同社は「活動拠点を少しずつ拡大し、日本酒を中心に日本の文化を広めたい。年間売上高は日本円で初年度250万円を目標に10年後1億円をめざす」(三宅清之=きよし=営業部長)と有望市場を見据えている。