キリンホールディングス(キリンHD)は、ブラジルでビール事業および清涼飲料事業を展開するスキンカリオール企業群の筆頭株主であるスキンカリオール社の発行済株式総数の49・54%を保有するジャダンジル社の全持分を取得する持分譲受契約を11月4日に締結した。
キリンHDは、8月2日にアレアドリ社を通じてスキンカリオール社の株式を50・45%取得しており、これと合わせてスキンカリオール社の全株式を保有することになる。追加取得にかかった金額は約1050億円となる。
キリンHDによるアレアドリ社株式取得を巡って、ジャダンジル社が提起していた仮処分および訴訟の申し立ては、当事者間において取り下げの合意書が締結。裁判所に提出され、裁判は終結となった。
キリンHDでは、「株式追加取得によりスキンカリオールグループを当社の100%子会社としてガバナンスを強化するとともに成長著しいブラジル市場における同グループの競争力の強化、シナジー創出を図り、当社グループのさらなる成長を目指す」としている。