日本酒造組合中央会が発表した11月の全国清酒課税移出数量は6万1866klで、前年の6万790klに比べ1・8%の増加となった。
主産地の出荷数量と前年同月比は▽新潟県=5560klで2%減▽京都府=1万3440klで0・3%減▽兵庫県=1万7475klで4・6%増▽福島県=1351klで0・9%増▽秋田県=2133klで0・9%増▽広島県=1248klで0・5%減――となり兵庫県、福島県、秋田県で前年を上回った。
タイプ別出荷数量と前年比は▽吟醸酒=7610klで8・1%増▽純米吟醸酒=4267klで12・3%増▽純米酒=6898klで9・3%増▽本醸造酒=5359klで4・1%減▽一般酒=4万2000klで0・4%増(うち生酒は3756klで2・2%減)――となり、本醸造酒、生酒で前年を下回った。
また1―11月累計の清酒の出荷数量と前年比は、全体で45万824klで、前年同期の46万801klに比べて2・2%の減少となった。
タイプ別で見ると▽吟醸酒=5万5282klで6・9%増(うち純米吟醸酒は3万5166klで13・8%増)▽純米酒=5万5052klで6・3%増▽本醸造酒=3万7473klで6・3%減▽一般酒=30万3017klで4・5%減(うち生酒は3万3195klで2・5%増)――の状況で、累計でも純米酒系および吟醸酒系が好調に推移している。
11月の輸出免税数量は1365klで、前年同月の1328klに比べて2・8%増加。1―11月累計では1万5894klで11・1%の増加となっている。
また、同中央会が発表した11月の単式蒸留焼酎課税移出数量は4万2134klで、前年同期の4万1308klに比べ2%の増加となった。
主産地の出荷数量と前年対比は▽福岡県=3941klで4・3%増▽佐賀県=340klで4%増▽長崎県=279klで0・7%増▽熊本県=1501klで2・9%減▽大分県=8756klで0・2%増▽鹿児島県=1万1059klで1%減▽宮崎県=1万2651klで7・6%増▽沖縄県(泡盛)=1903klで6・9%減――の状況で、熊本県、鹿児島県、沖縄県で前年を下回った。
原料別では▽さつまいも=1万9663klで4・3%増▽米=3646klで4・4%減▽麦=1万6833klで1・7%増▽そば=807klで6・8%減▽酒かす=58klで9・2%増▽その他=1128klで3・9%減――の状況で、米、そば、その他原料で前年を下回った。
1―11月累計の出荷量は40万3232klとなり、前年に比べ0・3%の減少となった。原料別では▽さつまいも18万2648klで0・7%増▽米=3万5642klで2・9%減▽麦=16万5248klで0・9%減▽そば=8449klで0・4%減▽酒かす=482klで0・8%減▽その他=1万765klで0・1%減――となり、累計ではさつまいも原料以外で前年を下回った。
11月の輸出免税数量は35klで、54・4%の大幅減少となった。1―11月累計では616klで4・8%の減少した。