新洋技研工業 醪やお酒のグルコース測定器を発売

2019年01月15日

【新潟】サーマルタンク製造の新洋技研工業(新潟市南区下塩俵、大辻節子社長)が、相次ぐグルコース測定器の終売やリニューアルで困っている蔵に向け、同測定セットを発売した。

グルコースは醪の発酵に影響を与える重要な成分であり、さらに吟醸酒などの高級酒については、香気成分の生成が順調に進行するために醪末期においてもグルコース濃度をある程度高く保つ必要があることが知られている。近年では、体外診断用医薬品の血液検査用グルコースキット等で簡易測定する蔵も多くある様だが、相次ぐ商品の終売、リニューアルで「グルコースが測定出来なくなった」という。

同社では分析機器や知識がない人でも簡単にグルコースが測定できるセットを用意して、良酒製造や品質管理に役立てて欲しいとしている。

セット内容▽①おしえて!グル子、②センサーチップ(50枚×2セット)、③リン酸緩衝剤粉末(1/15mol/LpH7・0)2袋、④固定式マイクロピペット(100μL、1000μL)各1本ずつ、⑤マイクロチップ(100μL、1000μL)各50本ずつ、⑥サンプリングチューブ(5ml)20個

特徴▽リン酸緩衝剤を溶解する水(精製水推奨)以外は特に必要としない、本体はコンパクトで軽量(外寸:L×W×H:95×49×14mm、重量:42g)、測定時間は約5秒、必要検体量は1・1μLと極微量、本体は測定値メモリー機能付き(400件)

使用上の注意▽リン酸緩衝剤を溶解する水の規定量を必ずまもること、使用環境(温度10~40℃、湿度:95%(RH)以下)、測定時はセンサーチップの吸込み口を試料に漬けこみ過ぎないこと、測定中は本体を極力動かさないこと、測定値20~300(mg/dL)の範囲で測定すること、極力測定時の温度を一定に保つこと。写真は、おしえて!グル子本体。

問い合わせ▽TEL=025―362―1611▽FAX=025―362―1616▽ホームページ=www.shinyo.co.jp/▽メール=info30@shinyo.co.jp