太田商店 春の展示会2019開催

2019年05月17日

 【東京】和酒専門卸の太田商店(板橋区中丸町、太田純一郎社長)は4月23日、「太田 酒EXPO2019春」を開催した。今回は展示会30周年を記念して有楽町の東京国際フォーラムでの開催となった。

 今回の出展メーカーは▽清酒=63社▽焼酎=27社▽その他=2社――の合計92社となった。来場者は約1000人(酒販店および関係者)。

 主な展示企画は▽春の市=今回で32回目となった。展示会限定酒の販売企画で、清酒蔵元62社120アイテムを展開した▽THE夏酒=取り組みから今年で9年目。清酒81アイテム、スパークリング清酒14アイテム、夏焼酎10アイテムで夏に先駆け一同に展示した▽焼酎蔵の隠し酒=蔵に眠っている限定販売の商材を厳選し特別に紹介した。今回は25社44アイテムを取り揃えた――など多彩な企画で商材の発信を行った。

 会場ではほかにも新元号にちなんだ「令和」関連の商品や、平成元年~30年まで各年に仕込んだ酒が30本セットとなった熟成酒を販売する蔵元などもあった。

 同社の太田社長は展示会30周年について「平成の幕開けと共に開始した展示会だが、池袋で初開催した際は出展メーカーも20社程度だった。平成とともに歩んできた展示会がここまで大きくなったのもメーカーと得意先のおかげ。『令和』でも引き続き絆を深めていきたいと思う」と述べた。

 同社の近況については「昨年度は焼酎の減少を清酒でカバーし前年並みで推移した。『夏酒』含め季節商品は全て前年をクリアしている。これからもバラエティ豊かな商品群で日本酒の楽しさを伝えていく」と語った。