【大阪】大阪酒販青年会(松浦知弘会長)は5月28日、「大阪の地酒」が天満に集うイベント「第9回大阪地酒天満大酒会」を大阪市北区のOAP特設会場で開催した。
江戸時代、大阪は天下一の酒どころで、摂津・河内・和泉と呼ばれた3州で造られる酒は江戸の人々を熱狂させた。「地酒」は蔵人たちがそれぞれの土地、風土の中で永い年月をかけて自然と対話し、四季を呼吸し磨き上げてきた技の結晶といえる。同イベントでは、北摂の山間から泉南の海沿いまで大阪の土地、歴史、風土が育てた「大阪の地酒」を揃えた。
会場には14の酒蔵が集い、地酒の有料試飲と即売会を行った。コロナ禍で開催を自粛し、昨年から再開となったが、今年は昨年以上の賑わいを見せ、多くの“大阪の地酒ファン”が会場に詰め掛けた。会場内の試飲はチケット制で、前売り販売した2500枚のチケットは完売し、当日も当日チケット売り場に多くの人が並んだ。
またイベントには、きき酒師の資格を持つ女性の集団「女きき酒師軍団」も参加し、会場内で飲み方のアドバイスや日本酒の話で来場者と交流を深めた。女きき酒師軍団の1人は、「毎回参加させてもらっているが、大阪にこんなにたくさんの蔵があったのか、を知る楽しいイベントとなっている。コロナ禍も治まり、今年は明らかに来場者の盛り上がり方も違っている。来年の開催を今から楽しみにしている」とコメントした。
イベント内では、松浦会長による樽酒開栓ライブと振舞酒も開催し、多くの来場者が振舞酒で乾杯を行った。
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【出展酒蔵】
▽秋鹿酒造「秋鹿」▽井坂酒造場「三輪福」▽清鶴酒造「清鶴」▽北庄司酒造店「荘の郷」▽呉春「呉春」▽壽酒造「國乃長」▽西條「天野酒」▽長龍酒造「長龍」▽寺田酒造「元朝」▽大門酒造「大門」▽浪花酒造「浪花正宗」▽利休蔵「千利休」▽山野酒造「片野桜」▽吉田酒造「緑一」